準決勝も危なげなく勝ち上がり、久しぶりに決勝へと駒を進めた健児。
そして、決勝の相手は、全国的に名の通った強豪校で、
大会前から優勝候補の大本命に挙げられていた学校。
勝つのは至難だが、高校野球は何が起こるか分からない。
決勝進出が決まった時、即座に会社を休んで応援に駆け付けることを
決意。あとは休む理由をどうするか?
前回、決勝進出したときは、堂々と「決勝戦を観に行くので休みます」と皆の
前で言えた。
しかし、今の馴染めない部署に対しては、私は心を閉ざしたままなので、
「体調不良でやすみます」と当日メールしてあばよした。
さて、バックネット裏の屋根のある席を確保したかったので、
試合開始1時間前に球場に付いたのだが、既にそこは全部埋まっていた。
仕方ないから、屋根のある立ち見出来るエリアに陣取った。
決勝戦でしかも、名門復活の期待がかかる健児と全国屈指の強豪校との
いわば新旧盟主対決ということで、スタンドがみるみる埋まっていく。
試合が始まった。健児が先制すると、ネット裏はお祭り騒ぎ。
その光景に、思わず涙が出そうになった。
守備の時も、相手を0点に抑えれば大声援が飛ぶ。
おそらく場内の8割方は健児の応援だろう
(これはある程度予測はついていたけども)
しかし、先制点を取ったのも束の間、自力に勝る相手が中盤に逆転。
そのまま押し切られて、残念ながら甲子園切符は得られなかった。
正直、力の差を感じた、もっと点差が開いてもおかしくない内容だったが、
よく守ったと思う。
試合後も健児に対して惜しみない拍手で健闘を称える。
うちの地区の高校野球は健児が強くないと、盛り上がらないとよく言われるが、
まさにそのことを痛感した一日だった。
3年生は精一杯やり切ったという表情をしていた。
下級生は健児の良き伝統を引き継いで、いつか甲子園へ出場して欲しい。
健児に勝利した相手校には是非とも甲子園で勝ち進んで欲しい。
試合後の