在籍していた大学3年の冬が来ると、
周りで就職の話題をするようになった。
本格的に大学4年で就職活動を始まるわけだけど、
学校の成績が最上位クラスだった私は、メーカ希望だった。
東芝、日立、松下電器、ソニー、NEC、シャープ、
楽勝で入れるだろうと思っていた。
事実、一つ上の学年は、上記大企業に1名ずつ推薦枠があり、
成績優秀順に選べることになっていたからだった。
成績の良い学生は、大学院に進む人が多い。
自分より成績が上の数名は、大学院に進学を決めたいたので、
なおさら安心していた。
さて、4年生になって、就職課に求人情報や推薦枠情報が
届き始めた。
愕然とした。
無い。
無いのである。
何が無いのか?
上に挙げた企業の推薦枠が無いのである。
推薦枠どころか求人票すらない。
三洋電機、TDKと言った企業の名前も見当たらない。
求人があるのは大手の子会社か、馴染みのない会社、地元の中小企業のみ。
何故なのか?
実は大学3年の夏ごろに、アジア通貨危機という経済危機があった。
さらに加えて、消費税が3%→5%へ上昇ということで、
景気が一気に減速していた。
翌年になると、山一證券破綻、北海道拓殖銀行破綻と続いた。
これらが、多少は就職に悪影響するだろうとは睨んでいた。
予測はしていたのだが、想定をはるかに超えていた。
さて、どうするか?
大学院進学して景気回復を待ったらどうだ?
と意見する人もいたが、
早く働きたかったのでその選択は考えなかった。
とにかく就活プランを全部見直す必要が生じたのである。
この続きは、そのうち気が向いたときに書く予定