来年1月に試作品の納期予定があり、
先月、その納品する製品レベルを顧客と入念にすり合わせを行った。
合意形成は、いつもよりも綿密に行う必要があった。
その理由は、顧客が仕様を出すのが大幅に遅れたため、1月には、機能の
一部が間に合わないことが明白だったためだ。
日程表やこちらの開発リソース状況を顧客へ丁寧に説明して、
どうにか1月納期品物は、機能制限付きで納めるという合意が出来、
胸を撫で下ろしたのが、先月の事。
我々は、その日程だけは死守するように、日々進捗管理を行った。
特に、大きな障害も無く順調だった。
仕様決定が遅れたのは痛かったが、リカバリー策を講じて難局を
乗り越えられそうだった。
ところがである。ところがである。
やはりそこは厚顔無恥な顧客のこと。
今日、今までの合意事項を全て反故にして、全ての機能を年明けに対応して
現地に納めろと要求してきたのだ。
11月は、顧客の設計部隊と合意したのだが、その設計部隊が
製造部(工場)に事情を説明していなかった大チョンボである。
顧客の製造部署とすれば、そんな制限事項は聞かされていないので、
到底、受け入れられないということだった。
これは明らかに顧客内の連携ミスだ。我々には責任は無い。
だが、我々に100%非があるというトーンで、
1月に何が何でも要求を満たす製品を納めろ!
それがダメな場合は、直接役員に言いつけるぞ!
という、まるで子どもの喧嘩のようなふてくされた態度をとってきた。
協力会社や社内各部署に謝罪行脚で、今週は、
もうこのスクランブル対応だけで終わるだろう。
別製品の納期にもモロに影響が出る。
冬休みがきな臭くなってきた。
奴らに迷惑料を請求したい。
年がら年中、何度も何度も、ひとの人生を妨害するなと。
では