胃薬を飲みながら全力で駆け回った一週間だったが、成果は芳しくなかった。
全然立ち回れていない。
効率が非常に悪く、疲労が蓄積される一方だった。
全力で走ったにも関わらずアンパイアはアウトを宣告した。
「絶望」という文字が何度も脳裏に浮かんだ。
寝付けない夜。
どんどん追い詰められている。
夢にまで出てくるようになり、何度も目を覚ます。
朝が来てしまい、洗面所やトイレでオエッとなる。
夜になると、頭がガンガン痛む。
「辞めたい」と手帳に書き留めた。
もう1万回以上書いているだろう。
世界中で最も「辞めたい」という言葉を最も多く書いた人物なのは、
間違いない。