上中下巻で2000ページにも及ぶ長編小説をどうにか読み切ることが出来た。
作家と作品の名前は以前から知っていた。
地元図書館の外国作家コーナーでよく見かけていた。
だが、どうしても難解なイメージがあり、
なおかつ長編作品ということで敬遠してた。
上巻を読み始めたころは、
登場人物の多さ、人間関係の複雑さ、極めて癖の強い性格らに、
翻弄されっぱなしで、更に人物のセリフがとても長いので、挫折必至かと思われた。
だが読み進めていくうちに慣れてきて、どんどんページが進んでいくという
不思議な感覚になった。
昨日、下巻を読み終えたときには、最近では、ほとんど得られなかった
達成感があった。
なお、ネットで調べると、2年ほど前にNHKの100分de名著という番組に
本作品が取り上げられたらしく、アーカイブが残っていた。
当時、番組に登場した解説者は、最初手にしたとき、途中で挫折したようだ。
自分も若いころだったら、多分読了出来なかったと思う。
宗教、神、哲学、金、愛、罪、欲
などといったテーマが織り込まれている本作品は、世界最高傑作のひとつ
に挙げらている理由が、この小生にも少しだけ理解出来たような気がする。
これでゆるゆりと休める。