この世から消えたいほど、嫌で嫌で仕方ない仕事が次々に覆い被さる
こんな我慢をしても自分が得することは何もない。
耐え難い我慢をするためのパワーに、全体力・気力が奪われて、
自分の生活するための気持ちが枯渇したまま回復しない。
今日も、ひげを剃らずに、髪はぼさぼさ、Yシャツはヨレヨレ、
そして、極度に貧相な風貌のなで肩が重い鞄に引きずられるように弱々しく
歩き会社と家とを行き来した。
ここを乗り越えれさえすれば・・・
と嫌な我慢を幾度繰り返しても、結局、その先には、
さらに難儀な場に身を置くことになる。
ほんと不器用で真面目なバカは、どこまでも救いようが無い。
引っ込み思案で断れない性格が苦しめる。
今日も、辞めたい、消えたい、去りたい と手帳に落書き
金さえあれば、金さえあれば、金さえあれば と書くことも増えてきた
秋葉原事件から14年か
あの日、総武線の電車の中から、秋葉原の街を見下ろすと、凄い人だかりだった
ことを思い出した。安田記念の馬券を買いに後楽園場外へ出かけた日だった。
あの頃は、まだこんなにまで精神を追い詰められていなかった。
自分は、まだいたと思う。自分を今よりも生きていた。
しかし、今は、自分はいない。自分を生きていない。